知能情報システムコース学生向けLinuxでのプログラミング環境構築(2022年度版)

公開日: 2021年3月29日(月)
更新日: 2022年3月17日(木)

本ページは,大分大学理工学部共創理工学科知能情報システムコースの学生向けに,必要なプログラミング環境を自身の保有するコンピュータ環境に構築するための情報を提供する。主には自宅において,各種講義・演習の内容を予習・復習するためにプログラミング環境を整備することを念頭においています。本ページの内容は随時更新されます。

本ページの内容に関する問合せは,知能情報システムコース 池部まで (連絡先については,各授業のMoodleページ等にこのページへのリンクが記載されている箇所に示されているのでそちらを参照のこと)

基礎プログラミング以外の知能情報システムコースの授業でも利用することを想定していますが,各講義・演習のプログラミング環境においては担当の先生の指示に従ってください。

2年生以上の方は,はじめには読み飛ばして構いません。

なお,Windowsユーザにおいて,ユーザ名を全角にするのは構いませんが,全角スペースをユーザ名にいれるのは避けてください。VirtualBoxを使う際に支障がでます。

目次

  1. はじめに
  2. VirtualBoxを用いたLinuxでのプログラミング環境構築
  3. AWS Educateを用いたLinuxでのプログラミング環境構築
  4. オンラインコンパイラを用いたプログラミング環境
  5. WSLを用いたLinuxでのプログラミング環境構築
  6. 参考資料

1. はじめに

Googleドライブ

本ページに記載しているファイルはすべてGoogleドライブ上にアップロードしています。Googleドライブからファイルをダウンロードするためには,大分大学の統合認証アカウントを利用して認証することが必要になります。Googleドライブの利用方法の詳細は,学術情報拠点情報基盤センターのGoogleドライブの設定と操作(https://www.cc.oita-u.ac.jp/guide/page-1118/)を参照してください。

これ以降の文章において,大分大学構成員のみ閲覧可能と記載されたリンクはGoogleドライブ上にアップロードしたPDFファイルです。大分大学のGSuiteアカウントでログインした後閲覧してください。みなさん個人のGoogleアカウントで本ページを閲覧している状態で,リンク先の資料を閲覧しようとした場合には権限がないと表示されます。個人のGoogleアカウントで閲覧権限をリクエストしても許可しませんので,大分大学のGSuiteアカウントでログインし直してから閲覧してください。

大分大学のGSuiteへのログイン

大分大学のGSuiteアカウントでログインしている場合,Googleドライブhttps://drive.google.com/へアクセスした際に,Webブラウザ右上の箇所に下記のように,ログインしているアカウントを表すアイコン(〇の箇所)の横に,OITA UNIVERSITYとロゴが表示されます。このロゴが表示されていない場合には,個人のGoogleアカウントでログインしていることになります。

その場合には,右上のアカウントアイコン(上の画像の青丸)をクリックするとメニューが表示されます。その中の「別のアカウントを追加」をクリックしてください。その後,ログインIDとしてv学籍番号@gs.oita-u.ac.jp を入力してください。そうすると,統合認証アカウントでのログイン画面が表示されます。その後,大分大学の構成員のみ閲覧可能と書かれたリンクのファイルを参照・ダウンロードできるようになります。

教育用電子計算機システムについて

知能情報システムコースでの専門教育用に教育用電子計算機システムを整備しています。この教育用電子計算機システムの計算機は,計算機棟2F 演習室および理工6号館1F実習室1,2に設置しています。これらの計算機環境を使って学んでいきます。これらの環境は24時間365日利用できるわけではありません。利用可能な時間は,計算機利用ガイダンスや初期研修などで説明があります。また,部屋の前に掲示しています。(土日祝日は建物が施錠されますので入れません)

2. VirtualBoxを用いたLinuxでのプログラミング環境構築

この節で説明する環境は,知能情報システムコースでの専門教育で使用しているLinux環境とほぼ同等となります。ただし,大学内に設置した教育用電子計算機システムとは連動していませんので,大学内で保存したファイルへはここで説明する環境からはアクセスできません。各自USBメモリ等で保存した上で自宅の環境へコピーしてください。

VirutalBoxを用いたプログラミング環境構築は,Windows10,macOSでもどちらでも対応しています。ただし,macOSの場合,Apple M1 搭載のMacBook Air / MacBook Pro / Mac mini は対応していないので注意すること。なお,Windows11については検証中です。

VirutalBox(https://www.virtualbox.org)とは,x86アーキテクチャ,x86_64(AMD64)アーキテクチャの仮想化ソフトウェアです。VirtualBoxはGPLv2のオープンソースソフトウェアである。各自,VirtualBoxのサイトから各OS向けインストールファイルをダウンロードの上インストールしてください。2022年3月17日時点で,VirutalBoxの最新版は6.1.32 (リリース日: Jan 18, 2022)です。このバージョンをベースに説明しています。2020年度以前の入学者で6系を使用している人は,6.1系にアップデートしてください。配布しているVirtualBoxのイメージファイルを起動するためには,Extension Pack(All supported platforms)のインストールが必要です。VirtualBoxのインストールファイルをダウンロードする際に一緒にダウンロードしておいてください。

VirtualBoxを用いたLinuxでのプログラミング環境構築方法については,自宅PCへのLinux導入方法を閲覧の上各自作業してください。VirtualBoxでのインポートに失敗した場合への対処法も記載していますので該当する場合には資料をみて対応してください。

自宅PCへのLinux導入(2022年度版) (大分大学構成員のみ閲覧可能)
VirtualBoxでインポートに失敗した場合の対処法 (大分大学構成員のみ閲覧可能)

2022年度版 VirtualBox用ScientificLinuxイメージファイル (大分大学構成員のみ閲覧可能)
イメージファイルは4GBほどあります。携帯電話のテザリングなどではダウンロードすると時間がかかります。

上記リンク(大分大学構成員のみ閲覧可能と書かれた部分)をクリックしてアクセスできない場合は,1. はじめにのGoogleドライブの説明を再度読んでください。各自が登録したGoogleアカウントでアクセスリクエストを送っても許可しません。大分大学のGSuiteアカウントでログインしなおす方法については,本ページ内で説明していますのでそちらを参照してください。

3. AWS Academyを用いたLinuxでのプログラミング環境構築

この節では,AWS(Amazon Web Services)のAWS Academy(教育機関向けAWSのサービス)を用いてLinuxでのプログラミング環境を構築する方法について説明していきます。Webブラウザベースですので,クライアントOSはWindowsでもmacOSでも問題ありません。Google ChromeあたりのWebブラウザを各自でインストールすることをオススメします。詳細については準備中です。

4. オンラインコンパイラを用いたプログラミング環境

2節, 3節で説明したプログラミング環境を構築できない場合は,本節で説明するオンラインコンパイラ環境を利用してください。WebブラウザがあればクライアントOSはWindowsでもmacOSでも構いません。

ここで紹介するオンラインコンパイラでは動作が異なる場合があったり,各自のファイルを保存できないなど制約はありますのでその点は注意してください。5種類ほどオンラインコンパイラを紹介します。ideoneについてはその利用方法についての資料を示しています。

オンラインコンパイラを利用する場合にはどのサービスを用いても構いませんが,知能情報システムコースの計算機担当ではサポートしません。各自,調べた上で利用してください。

5. WSL2を用いたLinuxでのプログラミング環境構築

WSL2(Windows Subsystem for Linux2)は,Windows10上でLinuxをCUIベースで利用できるようにした仕組みです。WSL2について詳しい内容は,MicrosoftのLinux用Windowsサブシステムの概要を参照してください。https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/

導入方法は,https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-win10 を参照してください。

注意事項としては,VirtualBoxとWSLは共存(同じPC上で動かすこと)できない場合があります。どちらか一方を選んでください。

6. 参考資料

Linuxに関する参考資料

Linux標準教科書 LPI-JapanがLinux/OSS技術者教育のために教科書を開発し,無償で公開しています。Linuxのコマンド,正規表現,シェルスクリプトなど初心者がLinuxを学ぶために必要な内容となっています。無償で公開されていますが,ダウンロードの際には情報登録が必要になります。

LinuC-1 技術解説セミナー 「GNUとUnixのコマンド」(Youtubeへのリンク)

Linuxの基礎用語を完全理解するためにエンジニアが作成した10のプロジェクトとは